01.出発点:台南三山国王廟と開基天后宮
旅程は国定古跡である「台南三山国王廟」から始まります。三山国王廟はもともと、広東省潮州からの移民が故郷の巾山、明山、独山の神々を祀ったもので、清の乾隆年間に建立されて以来、台南で信仰を集めていることは特別な意義を持っています。廟を出て左側の北華街と自強街は、清代から存在する古い通りです。そこを散策するのは趣深く、台南観光で見逃せない穴場スポットです。歩き進めると「開基天后宮」が見えてきます。台湾本島で最も古い媽祖廟であることから「開基」の名が付けられています。明鄭時代から存在するこの廟は小規模ですが、見どころがたくさんあります。千里眼将軍と順風耳将軍の姿は優雅で威厳があり、殿内の「憨番扛厝脚(異国人が建物の隅を支える装飾)」もとても可愛らしいです。
三山国王廟が示す独特な潮州様式
掲げられた歴史的な古い扁額
広東省東部の潮州派の特徴を持つ陶片の装飾(魚の造形)
02.第二の訪問地:台湾祀典武廟
清の乾隆年間に作られた有名な古い扁額「大丈夫」。力強い字体が特徴的
代表的な朱色の高い壁(祀典武廟の雄大な妻壁の線)
赤崁街に沿って少し歩くと、「台湾祀典武廟」に到着します。清の雍正年間に勅命を受けて春と秋の二回の祭祀が行われた関帝廟であり、「祀典」という崇高な称号を持つ唯一の武廟でもあります。
廟内に高く掲げられた「大丈夫」の扁額は、清代の台湾兵備道である楊廷理から贈られたもので、筆跡は力強く力感に溢れています。今回の府城観光の中で、祀典武廟において最も魅了されたのは、延々と続く雄大な朱色の妻壁でした。
03.第三の訪問地:府城鷲嶺北極殿
続いて永福路から民権路二段に曲がると、「府城鷲嶺北極殿」に到着します。玄天上帝は明朝時代における重要な信仰であったため、明鄭時代に設立されたこの大上帝廟は、当時の府城で最も重要な廟宇でした。その歴史的地位が並外れているからこそ、殿内には現在でも台湾に現存する最も古い、明の寧靖王・朱術桂から贈られた「威霊赫奕」の扁額を見ることができます。さらに、大殿内には巨匠・潘麗水による精緻な壁画や彩色画も多く保存されており、少し時間を取って立ち止まり、この文化的な旅の奥深さをゆっくりと鑑賞する価値があります。
廟内に掲げられた「鷲嶺古地」の歴史的な古い扁額。その上部の彩色された梁には、対になった縁起の良い象の模様が描かれています。
巨匠・潘麗水が自ら描いた門神の一つ。威厳のある青い顔をした門神「温太保」で、世の中を見抜くことを象徴する第三の目を持っています
正殿入り口の上方に高く掲げられた美しい「北極殿」の金文字の扁額。その下には「拱辰澤洽」の幕が掛かっています
彩色芸術の巨匠・潘麗水が描いた、気迫に満ちた「門神」の彩色画
04.終着点:台湾府城隍廟
府城三大名扁額の一つ「爾来了(お前も来たか)」。人生に対する警告の意味に満ちています
伝統的な泥塑と剪黏(洋銃を手にした兵士。上方に「国泰」の文字が見えます)
北極殿を出た後、民権路から青年路に入ると、本日の終着点である「台湾府城隍廟」に到着します。国定古跡に指定されているこの廟宇は明の永暦年間に建立され、その並外れた歴史的地位は言うまでもありません。周囲を見渡すと、今回の巡礼旅行の足跡が、なんと三、四百年という時間軸の中を歩いていることに気づき、本当に不思議な気持ちになります。廟内に高く掲げられた「爾来了」は台南三大名扁額の一つに数えられ、廟内の二十四司や威風堂々たる判官神将と相まって、威厳ある雰囲気と精緻な工芸が見事で、非常に見応えがあります。
05.巡礼映像記録:府城行脚ハイライト
自強街のこの場所は昔「大銃街」と呼ばれ、府城の歴史的な官道でした
緩やかな屋根の棟の端にある、丸みを帯びた草花の陶片装飾
非常に特徴的な歴史あるお札や民俗的な標記(ハサミ、鏡、定規の柄で、各家庭の平安「一家和合」や「家族平穏」という縁起の良い意味を象徴しています)
大銃街(現在の自強街)の鴨居にある古い木製の屋号の扁額
廟の軒と柱の交差部分にある木彫りの「憨番扛廟角(異国人が建物の隅を支える装飾)」
立体感と生命力に溢れた「白虎」の石彫り(山を下る虎)
金身の十八羅漢像。写真は最も伝説的な「羅漢剖心」(通常は「開心羅漢」である戍博迦尊者を指し、心の中に仏がいることを象徴しています)
非常に代表的な朱色の「妻壁の頂部装飾」
貴重な歴史的石碑「上帝廟左畔車路贌地碑」