肩を並べて、もう一度同じコートへ
2026年、ロイヤルカップは台北へ。ホテル・ロイヤル・ニッコー・タイペイがホストを務め、各地の仲間たちを迎えた。
おなじみのチームが顔を合わせる一方で、初参加の新しい顔もある。集合し、体を温め、ポジションを確かめる。笛が鳴れば、普段は別々の街で働く仲間たちも、隣のチームメイトとともに最後まで試合に向き合う。
団体競技では、チームの呼吸がすぐに見えてくる。受け渡しがうまくつながるか、とっさの変化に反応できるか。その小さな差が、次の展開を左右する。
コートの緊張感は、そのままサイドラインへ続いていく。出番を待つ仲間は試合の行方を目で追い、好プレーが決まればチーム全体から歓声が上がる。休憩エリアへ戻れば、短い言葉を交わして次の試合へ気持ちを整える。
競技の裏側では、会場、進行、受付、備品、選手のケア、記録まで、多くの仕事が同時に滞りなくつながっていく必要がある。
最後に残るのは、結果だけではない。集合前の待ち時間、直前の声かけ、試合後の会話、サイドラインからの応援。そのすべてが、この一日の一部になる。ロイヤルカップは年に一度。けれど、こうした瞬間は長く記憶に残っていく。
一試合のバスケットボールから始まったロイヤルカップ
ロイヤルカップの物語は、2006年にさかのぼる。
その年、ホテルロイヤル知本とホテルロイヤル礁溪は、比較的落ち着く時期を選んでバスケットボールの親善試合を開催した。仕事場を離れ、スポーツを通して互いを知るための時間だった。
最初はバスケットボールが中心だった。参加するホテルが増えるにつれ、二館の親善試合は少しずつ広がり、毎年顔を合わせる恒例の機会になっていった。
2010年には規模が広がり、台北、新竹、礁渓、知本などのホテルが参加。2012年、正式に「ロイヤルカップ運動会」となり、競技もバスケットボールから綱引き、ドッジボール、さまざまな団体種目へと広がった。
その後は各ホテルが順番に開催を担当し、ロイヤルカップは毎年違う街へ。二つのホテルから始まった集まりは、ロイヤルで働く人々の一年に一度の記憶になっていった。
「共によりよく」、そして「共に動く」
2023年、ホテル・ロイヤル・グループは「共によりよく」をスタート。働きやすい職場づくり、心身の健康、キャリア支援、地域文化、社会参加などを通して、仲間たちの仕事と暮らしに目を向けている。
「共に動く」は、スポーツを通じて交流を育んできたロイヤルの長年の文化を受け継ぐ取り組みだ。
いつもの職場を離れ、異なるホテル、部署、職種の仲間たちがコートで向き合う。練習し、話し合い、本番に立つ。その連携のなかで、互いの新しい一面も見えてくる。
ロイヤルカップは、仕事で培った連携をコートへ持ち込む場でもある。制服の代わりにチームウェアをまとい、声援が飛び交うなか、いつもの呼吸が違うかたちで現れる。
チームをまとう、ホテルの個性をまとう
ロイヤルカップのチームウェアは、コートで互いを見つけるいちばんわかりやすい目印でもある。色、グラフィック、細部のあしらいまで、それぞれのホテルらしさが表れる。身にまとえば、チームにひとつの表情が生まれ、この年ならではの記憶も残っていく。
チームの個性を
肩を並べる。それがロイヤルの日常
ロイヤルカップでは、普段の仕事にある連携が、コートの上でよりはっきりと見えてくる。
ひとつの滞在体験は、フロント、ハウスキーピング、レストラン、厨房、設備、バックオフィスの仕事がつながって成り立つ。確認と引き継ぎを重ねた先に、旅人が目にする時間がある。
それは団体競技にもよく似ている。それぞれに役割があり、次の流れがきちんとつながるかにも目を配る。互いに補い、状況を一緒に解決していくうちに、自然と呼吸が合っていく。
だから「肩を並べる」という姿は、運動会の日だけのものではない。ロイヤルでともに働く日々のなかにもある。
次に会う、その日まで
2006年のバスケットボール親善試合から始まったロイヤルカップは、さまざまな街を巡り、競技のかたちも変えてきた。
開催ホテルは順番にバトンを渡し、新しい仲間が毎年加わる。数年後に写真を振り返れば、ウェアも旗も会場も違う。それでも、みんなが並ぶ姿にはどこか見慣れたものがある。
2026年、みんなは台北でまた顔を合わせた。競技が終われば、それぞれの街、ホテル、仕事場へ戻っていく。
次のロイヤルカップまで、コートで確かめた呼吸は、ともに働く場所に残り続ける。
ロイヤルカップ・歩んできた年月
開催地は順番に移り、参加チームも少しずつ増えてきた。ここに並ぶ年が、ロイヤルカップの歩みを映している。
台南
新竹
台北
礁溪
台中
北投
宜蘭
知本
台南
新竹
礁溪
マネジメント
試合が終わっても、呼吸は残る
年に一度のロイヤルカップは終わっても、仕事の連携は続いていく。それぞれの街と持ち場へ戻れば、コートで見えた受け渡し、支え合い、信頼も、日々ともに仕上げる仕事のなかへ戻っていく。次に集まる日まで、その呼吸は仲間のあいだに残り続ける。