旅が価値観を映す選択になるとき
世代が移り変わる中で、旅は少しずつ個人の価値観と結びつくようになりました。文化があらためて見直され、世界への視点と土地で得る体験が共存し、旅人は自分自身により近い旅のあり方を探し始めています。旅は、日々の生き方を映すひとつの選択になっています。
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2022年から、ホテルロイヤルグループは毎年夏になると、少し違う方法で街へ入ってきました。
一本の通り、土地に残るひとつの物語、今も続く暮らしの文化。そのどれもが旅の始まりになります。地元の人の歩みに沿って進むうちに、目の前の風景がどのように形づくられてきたのかも、少しずつ見えてきます。
私たちは、こうした旅の仕方を「土地の視点」と呼んでいます。
考え方はとてもシンプルです。少しだけ、その土地の近くへ。旅がただ通り過ぎるものではなくなると、通りや建物、日々の暮らしに残された痕跡から、読み取れる物語も少しずつ増えていきます。
ホテルという場所に、もう少し広い役割を持たせられないかと考えてきました。旅は、その時代の暮らしを映すもの。決められた空間を提供するだけでなく、土地と街につながる入口となり、旅の先に日々の暮らしを少し違う角度から見つめる視点を持ち帰ってもらう。それもホテルの役割のひとつです。
郵便配達員の足取りを追いながら、台中郵務センターで動き続ける街の日常を見つめます。土地の鼓動や人のぬくもりに触れることで、島の記憶も少し鮮やかに見えてきます。
1977年に最初のホテルロイヤルが誕生して以来、私たちが大切にしてきたのは、誠実で親しみのある「台湾らしいおもてなし」です。土地とともに育ってきたこの感覚は、人々の価値観や旅のあり方が変化する中でも、変わらない存在感を持ち続けています。
暮らしや旅の習慣が変わる今、この土地とのつながりを地域の営みへと広げ、「Royal Explorer ロイヤル・エクスプローラー」を始めました。旅人とともに、旅が持つ新しい価値を探しています。
旅の慣れた枠から一歩外へ。台北101を出発し、淡蘭古道を歩いてホテルロイヤル礁溪へ向かいます。自分自身に挑みながら、日々の生き方と重なる選択を見つめる旅です。
既成の枠にとらわれない8人を案内役に、まだあまり知られていない旅のルートへ。ごみの回収だけを行うキッチン、髪を切らない理髪店。常識から少し離れた場所を訪ねることで、街をもう一度違う角度から見つめます。
世代が移り変わる中で、旅は少しずつ個人の価値観と結びつくようになりました。文化があらためて見直され、世界への視点と土地で得る体験が共存し、旅人は自分自身により近い旅のあり方を探し始めています。旅は、日々の生き方を映すひとつの選択になっています。
私たちは街へ入り、見過ごされがちな風景に目を向けます。そこに立ち止まり、もう一度違う角度から読み解くことで、何気ない場所にも立ち止まりたくなる理由が生まれます。
旅人がこの島を知る旅の始まりとなり、まだ見ぬ風景のひとつひとつが、忘れられない物語へとつながっていくことを願っています。
ホテルが自分のいる街をどう理解するか。それは、旅人との出会い方にもつながっています。
ホテルロイヤルグループは長年、台湾各地の文化や暮らし、土地に残る物語に目を向けてきました。「Royal Explorer ロイヤル・エクスプローラー」はその視点を旅へと広げたもの。毎年異なるテーマから土地へ入り、ひとつの街をあらためて見つめ直します。
「共によりよく」は、ホテルロイヤルとスタッフがともにつくる仲間の文化です。学びや交流、日々の体験を通してブランドの考えを仕事の中へつなぎ、スタッフ自身もさまざまな角度から土地を知り、お互いを理解する機会を育てています。
異なるホテルで働くスタッフが別の街を訪れ、その土地で企画されたRoyal Explorerを実際に体験します。旅を通して土地を知り、同時に仲間のことも知っていきます。
もっと読む →Royal Explorerで各地を訪ねる中で出会った土地の味を、スタッフの食卓へ。食を入り口に、さまざまな街の文化や暮らしに触れていきます。
もっと読む →土地への理解は、「Royal Explorer 交流プログラム」と「共に味わう」を通してチームの中にも広がっています。異なるホテルのスタッフが各地の文化や旅、土地の味に直接触れ、その経験を仕事の場へ持ち帰ります。
スタッフが街をよく知るほど、旅人に土地を伝える方法も増えていきます。ブランドが積み重ねてきた文化への視点は、サービスや会話を通して、旅人が台湾を知るひとつのきっかけになっていきます。
Royal Explorer ロイヤル・エクスプローラー
土地の文化は、繰り返し歌われ、聴かれてきた音の中で受け継がれていきます。
廟の境内では北管の音が信仰とともに歳月を重ね、先住民族の古謡は祭りや労働、土地に根ざした暮らしを歌い継いできました。街の別の場所では、レコードやダンスホール、キャンパスフォーク、ロック、劇場の音が、それぞれの時代に人々が集い、楽しみ、自分を表現してきた姿を残しています。音はいつも、その土地の暮らしのすぐそばにあります。
時代が進むにつれ、親しまれてきた旋律にも新しい居場所が生まれます。かつてダンスホールで流れていたレコードは今のパーティーへ、キャンパスフォークは再び歌われ、伝統音楽も学び、演奏する人々によって受け継がれています。聴く人や時代が変わっても、音と土地を結ぶ関係は途切れることなく続いています。
2026年の「Royal Explorer ロイヤル・エクスプローラー」は《島に響く余韻》をテーマに、北管や古謡、月琴から、台湾語の歌謡、キャンパスフォーク、レコード、ロック、劇場まで、9つのルートをたどって音が生まれる場所へ向かいます。歌われ、奏でられ、世代を越えて記憶されてきた音が、台湾各地の街の暮らしを映し出します。
深く知るほど
街の見え方も変わっていく
土地の物語をもうひとつ聞き、そこに続く暮らしの文化をひとつ知る。すると、いつもの通りを歩いていても、これまで気づかなかった風景が見えてくることがあります。街そのものは変わらなくても、見る側の視点は静かに変わっていきます。
これまでRoyal Explorer ロイヤル・エクスプローラーは、土地の文化や日々の暮らしから旅を始め、街の一角やそこに残る物語、人々が暮らす場所を訪ねてきました。何度も足を運ぶことで、見慣れた街にも新しい手がかりが見つかり、目の前の風景がどのように形づくられてきたのかを知ることができます。
視点を変えると、街にはまた違う表情が見えてきます。